今日の話はりんごの木と女の子のお話です。
女の子のおうちには住んだ時から
大きなりんごの木がありました。
かわいい豆林檎
女の子は毎年りんごの木を眺め
採ってみることをとても楽しみにしていました。
そんな時
毛虫の大群がりんごの木を覆っていたのです。
キャーーーッ
それを見つけたのはお母さん
お母さんは毛虫が大嫌い、
悩んで悩んでその晩
お父さんに相談をしました。
「ねぇ、あのりんごの木、どうにかならないかしら・・・」
「消毒しても隣に迷惑もかかるし・・・」
「やっぱり切るしかないのかな・・・」
お父さんとお母さんの話合いは
しばらく続きましたが
悩んだ末にかわいそうだけどりんごの木を
切ることにしたのです。
女の子の大好きなりんごの木
どんな風に言えばいいか
お母さんは悩みました。
けど、正直に話さなくては。。。という思いで
お母さんは、りんごの木を切る話を
女の子に話しました。
話を聞いた女の子
目からポロポロ涙を流し
悲しい顔をしたそうです。
「切っちゃうの?」
お母さんの気持ちを感じる
やさしい女の子だから、
もうそれ以上は言わなかったようです。
木に宿る天使の話は皆さんご存じですか?
フェアリーともいいますね、
ある方から
木にはフェアリーが宿っているという話を聞いたお母さん
早速、女の子に話をしたそうです。
「豆りんごの木には妖精がいてね、
切ってしまうけど、ありがとうってお祈りしようね、
そしたら、隣の石楠花か紫陽花の花にお引越ししてもらえるよ」
女の子はパッと笑顔になりました。
「じゃあ、今度から引っ越しした木にりんごの実がなるの?」 「妖精は引っ越しした木の妖精になるんだよ」と、
お母さんは女の子の発想にびっくりしたそうですが、
話を上手に伝えたそうです。
そして、りんごの木を切る当日の朝
お父さんとお母さん、そして、女の子と
お塩とお酒を根元にまいて
「切ってしまうけど、ごめんなさい」と
手を合わせてお祈りしたそうです。
きっと、妖精たちも女の子の純真な心に
「ありがとう、ありがとう」と
話をしていると思います。
そんなこころ温まるお話が木の実に届きましたので
ブログに掲載させていただきました。
M様 ありがとうございました
木にも命が宿っています。
むやみに木を傷つけたり
簡単に伐採することは・・・
必ず命は宿っていますから